【J-PAS fleairy】着脱が20秒!介護用のパワーアシストスーツ

 

 

時間がない人向けに特徴を

  • 腰への負担軽減 オムツ交換などの中腰姿勢保持で約94%、トイレ空間等での立位保持介助では59%の負担軽減​​​​。
  • 業界最軽量クラス 着脱が20秒で可能で、防水機能も備えているため、入浴介助にも使用できる​​。
  • センサーによる自動アシスト 介護作業中、人の動きに合わせて必要な時に必要な力でアシストする​​。
  • 第10回ロボット大賞優秀賞受賞「先進性・独自性」と「ユーザー視点」が評価された​​。
  • 2021年3月の発売以来、40以上の施設に導入され、介護現場の効率化と職員の負担軽減に貢献​​。
  • 腰の負荷軽減、作業効率の向上、スタッフの働きやすさ向上など、導入施設から多くのメリットが報告されている​​​​。
  • 移乗支援だけでなく、衣類の着脱やおむつ交換、トイレ介助など幅広い介護作業に対応している​​。

特徴は?

J-PAS Fleairy(ジェイパス フレアリー)は、株式会社ジェイテクトが開発した介護用のパワーアシストスーツです。この革新的なデバイスは、介護職員が日常業務で負担を強いられる腰の負荷を軽減することを目的に設計されており、その軽量で柔軟な構造により、装着者の身体にかかるストレスを大幅に減少させます。

開発の背景と目的

日本の介護現場では、腰痛や身体的な負担が原因での離職が深刻な問題となっています。高齢化社会の進展に伴い、介護職員の需要はますます高まる一方で、腰への負担が原因で多くの介護職員が離職しているのが現状です。この問題を解決するために開発されたのが、J-PAS Fleairyです。ジェイテクトは、自動車部品の製造で培った技術を活かし、介護現場に特化した電動パワーアシストスーツを開発しました。この製品は、特に移乗支援や入浴介助、衣類の着脱、トイレでの介助といった作業において効果を発揮します。

特徴と機能

J-PAS Fleairyの最大の特徴は、その軽量さと着脱の簡便さです。このアシストスーツは約1.6kgと非常に軽量で、フレームレスの衣服型デザインが採用されています。これにより、装着者は自由な動きを保ちながら、身体に負担をかけることなく介護作業を行うことができます。また、装着にかかる時間はわずか20秒と短く、忙しい介護現場でもすぐに利用できる利便性が評価されています。

さらに、このパワーアシストスーツは防水性能も備えており、入浴介助の際にも使用可能です。介護現場では、入浴介助が特に身体に負担をかける作業の一つですが、J-PAS Fleairyはこのような場面でも活躍し、介護職員の負担を軽減します。

J-PAS Fleairyは電動モーターを内蔵しており、作業に応じて適切なモードに切り替えることができます。例えば、腰を曲げる必要のある中腰姿勢が続く作業では、モーターが自動的に負荷を軽減し、腰痛の予防に役立ちます。また、スマートフォンアプリとの連動により、介護者は作業中にアシスト力を細かく調整できるため、各作業に応じたサポートを受けることができます。

利用者の声と導入実績

J-PAS Fleairyは2021年に発売されて以来、40を超える介護施設に導入されており、多くの利用者から高い評価を受けています。介護職員からは、「使用することで腰への負担が大幅に軽減された」といった声が多数寄せられており、実際の業務においてもその効果が実感されています。特に、移乗や体位変換といった作業での負担軽減が顕著であり、職員が安心して仕事に取り組むことができる環境づくりに貢献しています。

また、このアシストスーツは「第10回ロボット大賞」において、ビジネス・社会実装部門の優秀賞を受賞しました。この賞は、ロボット技術の革新と社会的なニーズへの貢献を評価するものであり、J-PAS Fleairyが介護現場での実用性と先進性を兼ね備えた製品であることが証明されました。

社会的な意義

日本における少子高齢化は深刻な問題となっており、2025年までに38万人の介護職員が不足すると予測されています。このような人材不足に対処するためには、労働環境の改善が急務です。J-PAS Fleairyのようなパワーアシストスーツは、介護職員の身体的負担を軽減するだけでなく、職場環境の改善や介護職のイメージ向上にも寄与しています。最新技術を駆使した労働環境が整備されることで、介護職に対するネガティブな印象が払拭され、より多くの人々が介護職に就きやすくなることが期待されています。

さらに、J-PAS Fleairyは介護ロボット補助金の対象製品に認定されており、施設が導入する際の経済的な負担も軽減されています。こうした公的支援も、より多くの施設での導入を促進し、介護職員の離職率を下げる効果が期待されています。

未来への展望

J-PAS Fleairyの開発チームは、製品のさらなる改良と普及に向けて積極的に取り組んでいます。ジェイテクトは大学や教育機関と連携し、介護に関する講義やワークショップを実施することで、介護職員の技術向上とロボット技術の普及を図っています。また、J-PAS Fleairyを通じて、介護現場におけるスマートケアの実現を目指し、介護ロボット技術のさらなる発展に貢献しています。

今後も、ジェイテクトはJ-PAS Fleairyをはじめとする介護支援技術の開発を続け、介護現場の効率化と職員の労働環境の改善に寄与していくことが期待されています。技術革新を通じて、介護職員が安心して働ける環境が整えば、少子高齢化社会における介護問題の解決に向けた一助となるでしょう。

まとめ

J-PAS Fleairyは、介護現場での腰への負担軽減を目的とした革新的なパワーアシストスーツです。軽量で動きやすいデザイン、簡単な着脱、防水性能など、多様な介護シーンに対応する機能を持ち、介護職員の身体的負担を軽減するだけでなく、介護業界全体の労働環境改善にも大きく貢献しています。今後も、こうした先進的な技術の普及が進むことで、介護職員の働きやすさが向上し、介護業界の発展に寄与することが期待されます。

詳細は、以下の参考からご確認ください
参考 J-PAS fleairy

 

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